2022年1Q振り返り

受講開始から1年半が経過しました。
2022年1Q(1月~3月)の学習状況の振り返りを行い、今後の計画を作りました。

1.翻訳学習
今年の最重点テーマの1つが自力翻訳の量をこなして、プロの翻訳者に求められる訳文の質と速度を確立することです。
年明けから、講座の動画セミナーや公開訳と自力訳を比較しながら、自分の「型」を構築する作業を進めました。

年末までに翻訳を終了していたAgilent社のICP-MS特許の翻訳メモリ・用語ベース更新、他のツールへのインポート、関連用語の整理を行った後、同じ分野のPerkinelmer社のICP-MS特許の翻訳を行いました。

次に分野を変えて、トライアルレビューシリーズ(B)の内燃機関関連の特許、(C)の化学系の特許を翻訳しました。

2.日本語に関する学習
翻訳中、あるいは公開訳と比較しての修正中に、最終的に訳文を確定する基準がどの程度確からしいのかについて疑問を感じていました。

そこで、日本語の用法、スタイルガイド、常用漢字、公用文や技術論文の表記法について参考資料を読み込みました。

助詞の使い方に関しては、助詞・助動詞の辞典を参考にしました。

助詞・助動詞の辞典(森田良行著、東京堂出版)

翻訳学習と平行して日本語に関するインプットを行ったことで、訳文作成時の迷いや揺らぎが少なくなったように感じます。

3.ITツール、校正スキーム
Just Right用の共同通信社記者ハンドブック校正辞書を導入しました。
Tradosを含むCATツールやその他のソフトと組み合わせて翻訳の校正スキームを作っています。

翻訳学習を開始した当初は、土台がしっかりしていないので各種のツールで非常に多くのミスが検出されました。

訳文の質を上げること、翻訳準備と翻訳中でツールを適宜活用することなどで、まずミスの数を減らし、その上で校正作業に入るように心がけています。

当面は翻訳練習の進度に合わせてトライアンドエラーを繰り返し、自分にとって最適な校正スキームを構築していきます。

4.特許制度
特許制度や翻訳をテーマにしたパテント誌のバックナンバーを読みました。
昨年6月に請求項についての資料をいくつか読みましたが、当時は理解不足で頭に入っていないことが多かったことにあらためて気づきます。

特許制度に関する勉強は、特許事務所の参考資料や専門書などまだ目を通していないものが多いので時間をとって自分のものにしたいと考えています。

5.Skype相談(2回目)
関連動画やネット上の参考資料を参考にしてCVを作成してから、1月末に2回目のSkype相談を申し込みました。

幅広い専門分野の構築、バイオメディカル案件への対応、翻訳力の向上に向けた取り組み、トライアルに向けた行動、などについてアドバイスをいただきました。

一段レベルを上げて「学習分野の拡がりと深さ」を意識すること、「我慢を続けて翻訳力を向上させる」こと、短期・中期の意識を持って「速く行動する」ことが大切だと理解しました。

6.専門分野(半導体)
半導体分野は、応用分野の裾野が広い微細加工技術であり、昨年5月以降半導体の歴史やエネルギーバンドなどの原理、ダイオード、トランジスタなどの応用部品について、少しずつ勉強してきました。

今回は、以前購入してあった専門書を数日ずつまとめて時間をとって読み通しました。

初めての半導体プロセス(前田和夫著、技術評論社)
改訂版 初めての半導体ドライエッチング技術(野尻一男著、技術評論社)

不明な用語は検索して確認、参考資料をダウンロードして補足する作業を交えながら専門書を読むスタイルが自分には合っているようです。

時間の取れる週末は専門書を読むことに使い、平日は翻訳練習その他にあてるなどのサイクルを取り入れようと思います。

ドライエッチングは、半導体プロセスを俯瞰したあとだから読めることを実感しました。次にリソグラフィの本を読む予定です。

7.トライアル
受講開始一年半で初めてのトライアルに応募しました。
経過については今後報告します。

8.今後の学習計画
翻訳学習と専門分野を中心に多くの項目をリストアップしました。

まずは半導体の対訳シリーズをやってから、専門分野を医療機器・メディカルに広げるための勉強に移行する予定です。

読むべきと決めた専門書、参考文献が積み上がっています。

受講開始から続けている毎日の勉強(平日5時間、土日祝10時間)を継続し、一つ一つこなしていくより他ありません。

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ABOUT US

Translearner
IT機器メーカーの会社員です(営業・マーケティング職)。 退職したあとプロの特許翻訳者としてデビューするために勉強をはじめました。  2020年10月よりレバレッジ特許翻訳講座を受講しています(第10期生)。 理科の基礎知識から積み上げて、最終的には信頼される翻訳者になることが目標です。