Varian-GC/MS特許を読む(94)~(114)

Varian-GC/MS対訳シリーズを最後まで視聴しました。翻訳に向かう心構え、訳語確定と訳出の手法、辞書の活用の仕方、CATツール操作など多くの学びを得ることができました。

終盤は、これまで学んだ知識を総動員して自力訳を行い、講座の解説で確認をしました。

すらすらと翻訳できるレベルに到達するにはまだまだトレーニングが必要ですが、自力で翻訳して確認する作業を繰り返す中で、自分の間違いやすいポイント、確認すべきことなどが見えるようになりました。ようやく「一文毎味わい尽くす」という言葉の意味が分かりました。

全体で1か月強を費やした作業を以下のフェーズに分解しました。

1.事前

参考資料の読み込み(GC/LC/MS関連、試料導入の周辺が不足)
用語抽出(ただ抽出しただけ)
和文明細書と英文明細書に目を通す(概略は理解)
図面へのマーキング、部品名の記入(全体感を理解)
※ 訳出の過程で常に参照することは想定していなかった(訳文に影響する)

2.序盤

自分訳(勝手訳)
講座訳と原文を突き合わせて理解
翻訳難易度が高い(とくに要約、請求項の部分)

3.中盤

自分訳(講座手法の習得)
一文ずつ自分訳と講座訳、公開訳を比較
訳語確定、用語登録、訳出法(360度目配り必要、重なるミス)
学んだことを詳細にメモ(知子の情報)
品詞毎の用語集リストを作成(秀丸)

4.終盤

自分訳(講座手法の実践)
一文ずつの吟味を更に詳細に行った
前半~中盤で習得した手法で丁寧に翻訳(上手くいくこともあり)

5.校正

バイリンガルファイルで全文チェック
訳語の統一と登録した用語の修正
訳文の修正
請求項の修正(独立項は訳し直し)

最初から最後まで一貫した姿勢で翻訳や用語登録をしていないので、納得のいく形に仕上げるのに多くの時間がかかりました。暫定的な訳語であっても常に統一しておく重要性が体感できました。

辞書は買いそろえたものをフル活用しました。専門辞書(海野さん、小倉書店)、大辞典(研究社大辞典、リーダース)、学習辞書(Atok Passport付属のウィズダム英和和英)、英辞郎の特徴に応じた使い分け、辞書ブラウザ機能の活用(前方一致、完全一致、全文検索など)の練習になりました。

CATツールはまだ基本の機能しか使えていませんが、極力ショートカットを使うように心がけて操作時間を短縮するための練習の機会としました。

今後は、翻訳の品質を上げるトレーニングを継続すること、そして同時に実ジョブを想定した速度に上げるためのスキーム構築に取り組みます。

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