合成甘味料の製造方法に関する特許を題材にした対訳シリーズ動画(1~47)を視聴し、合わせて有機化学の復習を行いました。
1.NUTRASWEET社特許を読む
本シリーズで取り扱う「ジメチルブチルアルデヒドの合成」は、有機化学合成の方法がテーマとなっている明細書です。
自分の翻訳スタイルを構築するために、事前に明細書を全文自力翻訳してから動画視聴を行い、講座訳と比較検証を行いました。事前に見本を見てしまうとその記憶が訳語確定や訳文作成に影響するので、公開訳は参照せず、用語集とメモリもこれまでに自分で作成したものだけを使いました。
同じ辞書とネット環境なのに、違った訳語を選択しているのは何故なのか。検索スキルがない、基礎学力が不足している、技術内容が読めていない、様々な要因があります。気づきがあれば埋められる差なのか、そうでなければ翻訳力向上のために何を補充すべきなのかを考えながら、秀丸で検討した訳文をTradosで確定して用語登録を行いました。
2.化学の復習
1年前に受講を開始して最初に取り組んだのが「岡野の化学」でした。参考書は①理論化学、②無機化学、③有機化学の順序になっていますが、講座の動画は有機化学編からスタートします。
総論(=理論化学)は具体的事象(=有機化学)に触れた後のほうが理解しやすいとの配慮がされています。有機化学は身近なテーマが多く親しみやすく、数学を必要とする場面が少ないので文系の受講生が理系科目に取り組むハードルを下げてくれます。
その結果興味を持って化学の勉強を進めることが出来ましたが、理解と知識の蓄積を自分のものとして定着させるためには、もう一度集中的に時間を使う必要があると考えていました。
そこで、Nutrasweet社対訳シリーズの動画視聴の前後に、以下のような教材を使って有機化学や化学実験についての復習を行いました。専門分野の1つが化学だとアピールできるように前進していきたいと思います。
化学実験動画(京都大学)
「図解入門よくわかる有機化学の基本と仕組み」
The Organic Chemistry Tutor(YouTube)
有機化学I(名城大学)有機化学物命名法
コメントを残す