対訳学習(Perkinelmer特許)①

2件目の対訳学習をしています。ある程度技術知識を習得した分野の明細書を続けて翻訳することで、翻訳力(和訳)の基礎固めをすることが目的です。

前回のAgilent社の特許に続いて、今回はPerkinelmer社のICP-MS関連の自力翻訳を行いました。
同じ技術分野の明細書を選択するために、特許庁データベースの全文検索で、
「イオントラップ」「誘導結合プラズマ」「運動エネルギー弁別」をキーワードにして検索しました。

ヒットしたのは、以下の5件でした。

特開2019-164135 信号対雑音比が改善されたICP-MS アジレント
特開2019-160785 ICP-MSのためのコリジョン/リアクションセル アジレント
特表2020-532827 ガス混合物を使用してイオンを選択するシステム パーキンエルマー       特表2017-535040 不要イオンを抑制するシステム及び方法 パーキンルマー
特表2017-518606 セレンおよびケイ素の検出システム ペルキネルマー

上から2番目の特許を昨年末に翻訳したので、今回はパーキンエルマー社の特許を翻訳することにしました。

Systems and methods using a gas mixture to select ions

原文ワード数は約15,000です。
検索した明細書の中ではこれより短い明細書はありませんでした。

1月19日から訳し始めたので、19日間かけて翻訳を終了しました。

事前に意識していたことも含めて、今回の対訳学習で気になったは以下のポイントです。

1.正確な係り受け解釈(技術文書としての文脈理解+英文法)
2.訳語の一貫性
3.専門用語の訳語選択(当業者レベルを目指す)
4.指示代名詞を具体名で訳出
5.can,mayの訳出/訳し分け
6.比較級の適切な日本語表現
7.基本動詞の語義把握と訳し分け
8.前置詞の基本語義の理解(コンパスローズ英和辞典活用)
9.的確な助詞「てにおは」の使用

英語、日本語の両面でのブラッシュアップが必要だと言うことがよく分かります。
調べて整理したことはその都度「知子の情報」に入力して活用できるようにしました。

これから、校正作業、公開訳との比較を行います。

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