対訳学習(ICP-MS)③

公開訳との比較でAgilent ICP-MS特許の訳文を見直しました。
時間がかかりましたが、とても学ぶことが多い作業となりました。

時間がかかった要因の一つは請求項の訳文を見直したことです。
長く続く修飾句の扱いや、「前記」の記述を徹底することなどがあり、公開訳も参考にしながら一行ずつ確認しながら修正しました。
この修正は、似たような文章が多く含まれるSUMMARYとEXEMPLARY EMBODIMENTSに反映させるがありました。
最初に明細書の重複する部分を確認しておく必要があると感じました。

見直し作業で問題になるのは「表記ゆれ」です。
専門用語、特許関連の頻出表現、基本動詞(句)の訳し分け、など自分の訳出パターンを
ある程度固めていくために、辞書やメモリコーパスを使って用例の確認作業を行いました。
専門用語で迷いがあった場合は、検索での出現比較も行って訳語確定をしました。

日本語表現についても辞書、メモリコーパス、WEB検索などで、理解があいまいな用語の確認を行いました。

「変換と転換」「調整と調節」「増大と増加」「に、へ」「が、は」など原文の文意を正しくとらえて意識して使い分けをするように、また「及び、並びに、若しくは、又は」も自在に使いこなせるようにしたいです。

予定より時間がかかってしまいましたが、なんとか年末までに初の自力翻訳を終えることができました。

来年からは実戦モードにシフトしていく大事な時期だと認識しています。
丁寧にかつ速度アップもしなければ、と矛盾したことを期待してしまいます。
日々の積み重ねが実ることを願って学習を続けていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
Translearner
IT機器メーカーの会社員です(営業・マーケティング職)。 退職したあとプロの特許翻訳者としてデビューするために勉強をはじめました。  2020年10月よりレバレッジ特許翻訳講座を受講しています(第10期生)。 理科の基礎知識から積み上げて、最終的には信頼される翻訳者になることが目標です。