MRI特許

MRI関連の特許に取り組んでいます。
特許を読むために理解しておく必要がある技術分野が幅広いので、
背景知識の勉強と並行して明細書の多読と対訳学習を進めています。

昨年はJasisに参加して化学分析機器について幅広く知識を吸収しました。
特にICP-MSについては企業サイトや論文などを活用して仕組みを勉強し、
英文明細書の和訳を行いました。

今年はNMR関連の特許を読むことにし、資料集めを始めましたが、
大学のレジュメなど多くの資料がみつかったのですが、
NMR現象についてイメージがつかめず、まずは入門書から読んだ方が良いと思い、
これならわかるNMR』でNMR理論の基本を勉強しました。

9月に入り、この核磁気共鳴を利用した医療機器であるMRIについても調べることにしました。
こちらも技術の奥行きと広がりが大きく、多くの資料がネットで入手できますが、いずれも最初の導入部分以降が背景知識不足で読めませんでした。

Kindle本の『MRIの教科書』(1章から4章)では、専門書を読むために必要な知識がわかりやすく説明されています。

水素原子の個々のスピンと巨視的磁化、傾斜磁場をかけるRFコイルの構成、パルスシーケンスの基本、k空間とは、など大変参考になりました。

それでも位相エンコードのしくみやフーリエ変換/逆変換がエンコードと画像再構成でどのような働きをしているかはイメージすることが難しいので、YouTubeを参考にしました。

こちらの動画は、内容的に難しい部分もありますが、アニメーションが素晴らしく繰り返し見ています。

明細書は最初にRFコイル関係の日本語明細を4件読んで慣れたところで英語の明細書を読みました。これらの明細書を読むために必要な知識はLC共振回路だったので、物理の電磁波分野の復習を兼ねて『図解でわかるはじめての電気回路』を読みました。

続けて傾斜コイル関連の日本語明細書を読んだ後に、英文明細書で対訳学習に進みました。

これからパルスシーケンスを駆使するような分野の明細書に取り組みます。
MRIの基本パワーテキスト』で知識を補充しながら対訳学習を行う予定です。

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Translearner
IT機器メーカーの会社員です(営業・マーケティング職)。 退職したあとプロの特許翻訳者としてデビューするために勉強をはじめました。  2020年10月よりレバレッジ特許翻訳講座を受講しています(第10期生)。 理科の基礎知識から積み上げて、最終的には信頼される翻訳者になることが目標です。